ローマ:当館の日本語教育活動について

ローマ日本文化会館

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当館では、1964年より日本語講座を運営しており、日本語を本格的に勉強する4年コース、入門、中上級コースなど、平日昼間、夜間、土曜日に約16クラスを10月~6月の間開講しています。受講者数は年間延べ500名を超えており、以前は大学で日本語を専攻している学生が補習の目的で通うケースが多かったのですが、最近は、高校生、社会人、年金生活者など、さまざまな人が、日本の伝統文化、ポップカルチャーに興味があるといったいろいろな理由で、日本語を学ぶために当館に通っています。中には、毎回アニメの登場人物に扮装して現れる生徒もおり、この人は2009年10月にローマで行なわれたローマ最大のポップカルチャーイベントROMICSのコスプレ大会で見事入賞を果たし、すっかり有名人となりました。

授業もただ先生の説明を聞くだけでなく、日本語で台本を書いて芝居をしたり、当館の館員にインタビューを行ない、その結果を新聞にするといった活動も行なっています。この新聞を作った生徒さんはまだそれほど日本語の上級者ではなかったため、当館の館員が休日には趣味でわらじを作ったりしていることになるなど、思いもよらない珍回答が出現し、会館スタッフも大変楽しませていただきました。

また、日頃日本語を話す機会の少ないイタリアの日本語学習者に対して、ローマ在住の日本人ボランティアの方の協力を得て、実際に日本語で会話をする機会を提供することを目的とした会話会「しゃべりあーも」を開催しています。このイベントは、従来は月に1回のペースで実施してきましたが、昨年秋以来、参加者数が増えてきたため、現在は月に2回以上開催しています。毎回「遊び」「ローマの観光名所」など、テーマを決めていますが、3月に行なわれた会話会では「日本の歌」がテーマだったため、そのままカラオケ大会となり大盛り上がりでした。会話会の後には、有志で日本食レストランに繰り出すなど、すっかり交流の場として定着しているようです。

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